オンラインストレージをバックアップ先に使う
HDDも安くなり容量1TBあたりの単価が5,000円を切るような時代なのに、無料では数GBしか利用できないオンラインストレージをバックアップ先として使用する意味はあるのだろうか?
と、いきなりお題の全否定から書き出してしまいましたが、個人的には結構便利に使えると思います。
理由は以下のとおり。
- 本当にしなければならないデータは意外と少ない
- バックアップすべきデータは自分で作成した書類等くらいで他の資料などはダウンロードで手に入るものが多い
- 過去5年くらい迄の自分で作成したデータの容量を調べたら、たった2.5GBしかなかったよ!
- オンラインストレージの欠点である「アクセスの遅さ」が気にならない
- バックアップを行うソフトは大抵バックグラウンドで動作する
- 作業が終わってPCの電源を落とすまでバックアップが終了すればよいので時間はたっぷりあることが多い
- 保存場所がオンライン上なのでどこからでもアクセス
- (同期さえしてあれば)ネットにつながる環境ならば最新のデータを別の場所からでも使用できる
- 極端な話、災害などで自宅のPCが全滅してもバックアップしたデータは復旧可能
- 無料で使用できるオンラインストレージサービスの数が増えている
- 5GBまでしか使用できないサービスだとしても4つあれば20GB。ちりも積もれば山となる
- サービスをネットワークドライブとして利用できる物も多いので、普通のバックアップソフトでも使いやすい
欠点としては・・・
- どんなオンラインストレージサービスでも絶対的ではない
- サービス終了したらバックアップデータは電子の海に消えてしまう
- 個人の持つHDDよりは冗長化されている(と信じたい)が、ストレージ先でのデータ消失が全く無いとは言い切れない
- バックアップの復元に時間がかかる
- データを復元したい時は大抵トラブルによるデータ消失であり、緊急性が高いのに復元に時間がかかるのは困る
- とはいえ、使用したいデータを先に落とせばいいだけなので致命的な欠点とまでは言えない
- どこからでもアクセス=誰からでもアクセスの可能性
- アカウントハックやサービス提供先のユーザーデータ漏洩により保存されたデータが流出する可能性もなくはない
- 保存データの暗号化等で多少は耐性がつく・・・かも?
- 個人情報のばら撒き
- サービス利用にはユーザー登録が必須なので、アカウント名・E-mailアドレス・パスワードの情報は必ず必要
- これらを他のサービスでも流用していたら、情報漏洩で酷い事に
これらの欠点を許容できるなら、バックアップ先としてオンラインストレージを利用しても良いんじゃないですかね?